駄菓子屋さんて利益出ているのかなぁ?
マブハ~イ。セブ嫌いコーディネーター畠山(ハタケヤマ)です。
「嫌い」だからこそ良い所も悪い所も何かに忖度する事なくズバッと伝える事ができるので、セブを満喫したい人は最後までご覧くださいね!
昭和生まれの方には馴染みのある小学校の近くや民家の中にポツポツとあった駄菓子屋さん。
平成生まれの方には馴染みがない、10円や20円のお菓子とガチャガチャなどがおいてある2~4畳くらいの駄菓子屋さん。
この駄菓子屋さんで子供の頃は何も考えずにお菓子を購入していましたが、今考えると10円の商品でいくらの儲けだったのか気になります。
仮に2、3円程度の利益であったとしても1日に100人が購入して200円の利益とほとんど商売にならない気がしませんか?
そんな駄菓子屋さんに近い薄利で商売をしている小さなお店がセブ経済の一翼を担っていると言う事実に驚きました。
小さなお店とは
小さなお店と言うのは個人経営しているサリサリストアやカロンデリアを指します。
サリサリストアやカロンデリアのような小さなお店はフィリピンの全企業の70%近くを占めるメジャーな商売なのです。
サリサリストアとは
基本的には自宅を改装していて、タタミ一畳か二畳くらいのスペースでお菓子や飲み物、生活雑貨を売っているコンビニ的なお店。
カロンデリアとは
基本的には自宅を改装していて、お店の前の道路に机やイスを出して手作りの料理を提供しているお惣菜屋さんのようなお店。
なぜ小さなお店がセブの経済を支えているのか?
たまたま英語の勉強として読んでいた本に載っていたのですが、
サリサリストアやカロンデリアのような小さなお店はフィリピンの全企業の70%近くを占めていて経済に与える生産額の32%をしめているのです。
実に3分の2が小さな企業で3分の1の生産高を担っていると言う事です。
余談ではありますが、この結果を逆転させると3割の企業が生産額の7割を担っています。
きれいに2:8ではないですが3割の企業が生産額の7割を支えていると言うフィリピン経済にもパレートの法則が当てはまっていて、パレートはスゴイなぁとしみじみしました。
えっ?なら経済を支えているの「小さなお店」じゃないじゃん!!
と思われますが、あくまで一翼を担っていると言う事で、生産高の3割を創出していれば十分一翼を担っていると感じてこの記事を書いています!
小さなお店の収益が謎
サリサリストアやカロンデリアはまさに駄菓子屋と同じような感じで金額は30ペソ(70円)以下が基本です。
カロンデリアに関しては単純な材料費だけ考えると一皿で70%以上の利益は出ているであろう事とプラスレンジが10~30ペソ(25~70円)前後の商品なので、サリサリストアよりは収益が得やすいのは想像できます。
しかし、サリサリストアは30ペソ以下と言うより10ペソ(25円)以下の商品が中心で見ている感じだと売れ筋もその価格帯です。そして利益率は10%以下1~2ペソ(2~4円)です。
サリサリストアの収益構造
収益構造は至ってシンプルで商売の基本である
安く買って高く売る
で収益を上げています。
サリサリストアの大きな特徴として「ばら売り」をしている点が挙げられます。
例えば、タバコの販売
スーパーなどに行きタバコ一箱20本入りを65ペソ(140円)前後で購入します。
その一箱をバラして1本5ペソ(11円)で販売し収益として1~2ペソ前後を得ると言う感じです。
このようにスーパーなどで大量に入っている商品を小分けにして少し金額を乗せて収益を得ています。
まとめ
わずかな収益で生活している人達が7割近く(企業数なので厳密な人数はもっと下回りますが)いて、微々たる売上げがセブ経済の30%を占めていると言うのは不思議な感じがします。
日本に置き換えれば、駄菓子屋さんが経済の30%を支えていると言う状況を想像できますか?
雑なたとえですが、日本の国内総生産が523.5兆円でその30%の157.05兆円が駄菓子屋で算出されている事になり、人口1.3億人とすると一人当たり年間1,200,000円を駄菓子屋につぎ込む事になります。
これは単純にうまい棒を1日329本食べている事になります。
まぁフィリピンの国内総生産が違うのでもう少し本数は減るのでしょうが、、、
それにしてもそれだけのうまい棒を消費していかないと成り立たないので、貧困の国とはいいつつも結構消費しているんじゃないのかなぁとも感じます。
イマイチ落しどころや言いたい事を見失ってしまった感はありますが、
フィリピン人は少ない給料の中でも小さいお店で細かく多く消費していると言うその日暮らし的な民族性がある気がしました!
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