イースターをご存知でしょうか?
マブハ~イ。セブ嫌いコーディネーター畠山(ハタケヤマ)です。
「嫌い」だからこそ良い所も悪い所も何かに忖度する事なくズバッと伝える事ができるので、セブを満喫したい人は最後までご覧くださいね!
自分はなんとなくディズニーでやっている卵を使ったお祝いと言うくらいの認識しかなかったのですが、
キリストが亡くなり再び蘇った日としてキリスト教徒にとってクリスマスに次ぐ大事な期間だと知りました。
キリスト教徒が8割近くいるセブではイースター期間は祝日で2017年は4/13~17までの5日間が祝日になっています。
この期間は個人経営の小さなお店に限らず、大きなショッピングモールやレストランに至るまで休日になり、街は閑散とします。
どこもかしこもお店を完全に閉めてしまう点が日本と異なり、働く事が全てではなく人生を楽しめる環境があるんだなぁ。
日本の労働環境とは全然違って、過労死なんてありえないなぁ…
と閑散としたショッピングモールの前で日本に居た頃の労働環境を振り返り、しみじみしました。
日本での労働環境
自分の勤めていた会社の労働環境になりますが、月4日の休みで残業は月60~80時間が当たり前。
当時を振り返ると常にイライラしていたなぁと感じます。
仕事を終えて、11時頃帰宅、夕食食べて、お風呂入って1、2時に寝る、7時半に起きて仕事に行く、この繰り返しで自分の自由な時間が無い事に対してイラつき、
わずかな抵抗として深夜番組を見て過ごす時間を自分の自由な時間とする事で対処していました。
結局、無駄に睡眠時間を削り疲れながら日々その繰り返しでした。
また、休日だとしても携帯に連絡があったりして100%仕事から離れる事ができず、予定も立てられませんでした。とにかく仕事だけの日々。
自分だけと思っていたのですが、電通の問題から浮彫になったように多くの労働者がこのような状況だったり、もっとひどい状況なんだと知りました。
セブの労働環境
それに比べセブの労働環境はイースターで分かるように休みは休みとして割り切って、たとえサービス業であってもほとんどの企業は休みにしています。
周りに気を使い就業時間を過ぎても上司が残っているから帰れないと言う事はなく、時間になればサクッと帰りますし、
業種にもよりますが土日はお休みで週5日の8時間労働がきっちりと守られています。
ただ、この労働環境だからなのか、消費者としてサービスに関してはイライラする事が多いですが、、、
セブのサービス
サービスの質は悪く「お客様は神様」のジャパニーズスピリッツは通用しません。
どちらかと言えば「欲しいなら売ってやってもいい」と言うスタンスです。
なので、
レジでお客さんが待ってても気にせず自分の作業をして待たせる事やお客さんがいるにも関わらず気にせず携帯でゲームをしていたり、ほとんど売切れているのに謝る事もないし、とあげたらキリがなくなります。
観光で来て日本人が不満に感じるのはこのサービスの質の低さにあると思いますね。
日本のサービス
それに比べ日本は便利でサービスの質が良い。
お店は年中無休が基本ですし、
レジで待たされる事は少ないですし、
売切れの際はしっかり告知してますし、
店員の態度はいいですし、とセブと比べたらレベルが高すぎるサービスです。
労働者の過労の上で成り立つサービス
セブは労働者にとって働きやすく過労死とは無縁ですが、サービスは悪く消費者からすれば不満だらけです。
しかし、
これは日本人の感覚だと思います。
不思議とセブの人は大した不満もなく長いレジを10分や20分平気で待ちますし、
売り切れていれば別の商品を頼みますし、
釣銭が無いなら商品を買い足して釣銭が出せる状態にします。
消費者がお店に合わせているのです。
車で渋滞しているとすぐにクラクションを鳴らしたりしてイライラを前面に出す割には、お店のレジで待たされる事に関しては何も感じないのか?と不思議に感じますが、、、
実際にセブで生活しているとイラつきは最初の方だけで、
サービスのクオリティーの低さを認識して、それに対して準備をしておくと言う心構えになり、そこまで不便に感じたり、イラつく事はなくなります。
つまり、
多少不便であってもそれが基本になれば合わせる事は難しくないと言う事です。
日本のサービスは消費者中心でとても便利で快適で、企業もより便利に快適にしていこうと邁進していますが、便利になればなるほど労働者の負担は増えていきます。
日本のサービスは消費者の為に労働者が犠牲になっている感があります。
過労死に対する対策
電通の問題からようやく国も労働環境を整える事に取り組みだし、大手企業も次の電通にならないように急に対策をしだしました。
しかし、
表面的でしかないと感じます。
国や企業の表面的な対策
ノー残業デイを設ける事や上司が労働時間を管理する事などの対策が各企業でとられているかと思います。
以前の会社でも一時期、長時間の残業が問題になりノー残業デイを設けて残業をしないようにと部門長などに管理を徹底するように通達を出していました。
良く考えてもらいたいのは、
誰も好き好んで残業をしているわけではない
と言う事です。
ノー残業デイを設けようが、残業をしないようにと人事部や上司が率先して早く帰宅した所で仕事の量が減るわけではないので結局残業する事になります。
もちろん、日本的な慣習で上司が帰る前に帰りにくいからと言う理由でただ、ただ残業をしている人にとっては良いかもしれないのですが、
自分も含め、電通で働いていた方や多くの残業をしている方はそんな慣習に関係なく単純に仕事量が多すぎるのです。
その人たちに対して、ノー残業デイやら残業しないようにと言う通達は検討違いと言うよりも、無駄なストレスを増やしているだけ。
企業のなかには24時間営業を止めるなどのように環境をドラスティックに変える具体策を実施する所もありますが、
多くの企業の人事部は根本的な問題である仕事量が多い事に対しての解決策を考えないで、
ただ残業しないようにと訴えるだけの社外的な対策をして自分達が定時で帰る口実を作っているだけ、と言うのはどこの企業も同じなのではないかと感じます。
そんな対策ではなく、フィリピンを見習って企業もお店も祝日は休みにしてみてはどうだろうと思います。
一昔前は定休日と言うのが当たり前でどこのお店もお休みがあったし、正月はどこのお店も休日になるから前もって必要なものをまとめ買いするなどしていました。
定休日があるからと言って不便には感じませんし、もはやインターネットで24時間自宅で買い物ができるのに、そこにリアルな店舗が対抗しても勝てるわけはありません。
休んだら、空いているお店にその分の売上を持って行かれるからと言う企業の恐怖心があるから年中無休を止められないのでしょうが、
そんな事で消費者でもある労働者を無駄に消耗して消費活動を抑制するよりかは、休みをしっかりと作った方が消費活動が活発になり、将来的な売上は上がるのではないかと感じます。
まとめ
セブに観光に来た人が口々に言うセブの魅力は綺麗な海よりもセブの人の素敵な笑顔と言います。
日本に比べればかなり貧しく、生活するのに困っているはずなのに笑顔でいる事を忘れません。
それは仕事をするだけではなく、お金がなくとも休日にしっかりと自分の人生を楽しんでいるから貧しくても自然と笑顔でいれるのだと感じます。
今、国も企業も過労に対して労働環境を整える事に力を注いでいるみたいですが、
日本の企業は消費者の快適性や利便性を追求する事ができるのであれば、社員の快適性や利便性も追求できるはずなので本気になれば難しくはないと感じます。
目先の売り上げを確保する事よりもセブの企業のように祝日は働かないと割り切ってしまえば消費者はその環境に適応しますし、消費活動も活発になります。
そうすれば過労死はもちろん鬱など心の病気にかかる方も減りセブのように素敵な笑顔が増えてくると感じました。
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