マブハ~イ。セブ嫌いコーディネーター畠山(ハタケヤマ)です。
「嫌い」だからこそ良い所も悪い所も何かに忖度する事なくズバッと伝える事ができるので、セブを満喫したい人は最後までご覧くださいね!
日本の当たり前は当たり前じゃないですからねッ!
セブにいるとスタッフの対応やらサービスやら、
まぁ日本との違いを感じる事は多いですが、とかく彼女のパスポート申請をした今回ほど日本の当たり前が素晴らしい事だったと感じた事はないです!笑
日本国民であれば誰でも手にできるパスポートですが、世界の人からしたら羨ましい限りのパスポートなんですよ~実は!
と、言うのも、VISAの申請なしで入れる国が200以上とまさに世界最強の交通手形なんです!
「VISAの申請って?」
と、ピンッとこないと言う人の方が多いかもしれませんが、
外国人、特に発展途上国の人からすればVISAを申請するのは当たり前の事。
と、話がそれてくるので、何はともあれ海外に出るにはまずパスポートが必要と言うのはどこの国も同じ!
今回はハタケヤマの彼女(フィリピン人)を日本に連れて行くまでの道のりを実際の時系列に沿って紹介します。
以下の3部構成でそれぞれ記事を作成しますので、
- パスポート取得
- VISA申請
- VISAの結果
日本にフィリピン人を招きたい人は各記事を参考にしてみてくださいね~!
まずはVISAの申請前に必要なパスポート取得について、意外と持っているフィリピン人は少ないので参考になると思いますよ!
パスポートの申請
「パスポートの申請って記事にする程の事?」
日本人がフィリピンでパスポートを取得するわけでもなく、フィリピン人がフィリピンのパスポートを取得するのであれば、日本人にあまり関係ないし、
調べようとも思わないと言うか、問題になるポイントが分からないですよね?
ハタケヤマもそう感じていました。笑
必要書類を提出して申請すればOK!
と、言う日本と同じ作業をするだけなので、
結論としてはフィリピン人であれば問題なくできます。
むしろ、
日本人が知るってサポートする必要は無いですねぇ。
ただ、先にも触れていますが、この当たり前の事を通して、フィリピンの不条理さと言うか、弱い者が虐げられている感覚を味わい、
めちゃくちゃイラついたのと、苦労したので、その辺の愚痴を含めての解説になります!笑
さて、パスポートを取得する流れは、
- 書類の準備
- DFAへパスポートの申請
- パスポート受取
と、言う3つになります。
1.書類の準備
必要な書類はDFA(Depart of Foreing Affair)要は外務省ですね、のHPに記載があります。
Passport Application:
- Personal appearance is required for all
- To ensure entry to countries with strict dress codes, all applicants are required to wear decent clothing for passport photo capture.
- Plunging necklines, sleeveless clothing, spaghetti strapped tops, see-through tops, sando, tube tops, halters and the like are prohibited.
- Confirmed online appointment is required except for those entitled to use the courtesy lane.
- Earrings and colored contact lenses are not allowed during data capture.
- Please ensure that information contained in your IDs and Birth Certificates/Marriage Certificates are the same.
- Consular Officials may require additional documents as deemed necessary.
- The public is advised to secure their passports prior to booking their flights. Flight bookings should ONLY be made if passports are still valid for at least six (6) months.
- Applicants are reminded to be 30 minutes earlier on their selected date and time of appointment at their chosen consular office.
- Dealing with fixers is at your own risk and expense.
- All the originals and photocopies of the documentary requirements for passport application shall be prepared.
- DFA adheres to “No Escort” policy; escorts shall be prohibited from entering the DFA consular premises to accompany the applicants.
LIST OF ACCEPTABLE IDS (ANY OF THE FOLLOWING WITH ONE (1) PHOTOCOPY):
- Social Security System (SSS) / Government Service Insurance System (GSIS) Unified Multi-Purpose Identification (UMID) Card
- Land Transportation Office (LTO) Driver’s License. Student Permit may be accepted if in card format.
- Professional Regulatory Commission (PRC) ID
- Overseas Workers Welfare Administration (OWWA) E-Card
- Commission on Elections (COMELEC) Voter’s ID or Voter’s Certification from the Election Officer with Dry Seal
- Philippine National Police (PNP) Firearms License
- Senior Citizen ID
- Airman License (issued August 2016 onwards)
- School ID (if applicable)
- Current Valid ePassport (For Renewal of ePassport)
- For applicants based overseas, they may use their host government issued IDs showing their Philippine citizenship. (Example: Residence Card)
Important Reminder: The Department may require additional supporting documents as may be necessary.
引用:DFAのホームページ
申込に必要な事が書かれていて、服装の指定や必要な書類、有効なIDが書かれています。
他のWebサイトを見ると大抵このドキュメント集めは大して手間がなく、「2」のDFAへ申請する為の順番予約が難しいと書かれていますが、
「とんでもない!笑」
この必要な書類集めこそ無駄だらけだし、不条理の塊みたいな感じでしたね~。
彼女のケースで話を進めているので、話が前後してしまうのはご理解ください。
パスポート申請の順番は運よく空きが見つかり予約がすんなり取れて、そこに向けてドキュメントをそろえると言う流れだったんですよ。
すんなり予約が取れてWeb上で必要書類の確認をして、念には念を入れて電話をして提出書類の確認をして、
いざDFAへ行くと、用意していたIDではダメですとNGをくらったんですね~
電話で確認したにも関わらず。
それで、有効なIDリストをもらい、1ヵ月以内にそのIDを用意して戻ってくればOKと言う事でした。
まぁこの程度であればフィリピンあるあるで済むのですが、この「ID」が想像以上に厄介。
上のリストから分かるようにIDの種類は多く簡単に用意できそうな感じもしますが、ただ、時間的な部分や立地などを加味して現実的に彼女が取れそうなのは2種類で、
- SSS
- School ID
SSSとは日本で言う健康保険証みたいな感じですね。
働いている人は加入が義務づけられていて、働いている彼女も当然持っているものなのですが、
実際は雇用主が主体で管理している為、実態は不明と言うのはザラにあり、その辺からクリアにしないといけず、取り扱っている役所に確認に行きました。
「自分の登録はどうなっていますか?」
と言う質問をするだけですが、3時間待ち。
そして、
ようやく話をできたら、
「本人に開示はできません。雇用主に確認してください。」
と1分で終了。
雇用主に確認すると支払いが滞っていて、ちゃんと発行できない状況である事が分かりました。
また、支払いを済ませても、発行するのに3週間はかかり期限に間に合わないとの事。
ならば、
もう一つのSchool ID。
日本で言う学生証とは違って、学生でなくても発行は出来て身元を証明してくれるものらしいです。
これを取得しに行くも、健康診断書が必要と言われ、
「なぜ学生証明書をもらう為に健康証明書が必要なんだ??」
「全く理屈が分からん・・・」
と、疑問を感じながらも、従うしかなく健康診断書(視力検査、身体測定だけだったみたいです)を用意して、申込完了。
ようやくSchool IDを得たと思いきや、School certificateと言う別の物だったんですね~
彼女のうっかりミスではないんですよ!
担当者に事情を説明し確認していたにも関わらず、役所側が適当にSchool certificateを発行したと言う事なんです。
School ID自体は発行中止になっていたから、代わりにSchool certificateを出したと言う事らしいのですが、
彼女からすれば、School certificateなど意味がないと知っているので、事前に教えてくれれば当然、取得せず別のIDを検討したわけであって、
ただの紙切れの為に「1日の給料の半分」と「1日の休日」を使用したと言う事や、その前のDFAの適当な対応の件も相まって、
流石に彼女もフィリピンと言う国に嫌気がさし、口惜しさと悲しさで泣いていましたねぇ。
まぁ本当に弱い者をトコトン足蹴にする国と言うか、金を持っていたり、コネクションがない人は真っ当にしていても、損しかしないんですよ!
彼女の口惜しさと言うかなんとも言えない不条理な感覚はハタケヤマにも嫌ってくらいに伝わり、本当にやり場のない怒りと言うか、役所全て爆破してやりたくなりましたね~笑
日本で言う住民票を取得する作業でこれだけ時間とお金を使わされているのだから、バカバカしいを通り越して、住んでいる国民に哀れみを覚えましたよ。
結局、知り合いのKTVの子が最近、日本に行っていたので、どうやってパスポートを獲得したか相談してみると、
Voter’s IDがすぐにどこでも取れて、パワーもあるから良いと分かり、それを伝えました。
ややこしいですが、Voter’s IDは発行ができないがVoter’s certificationと言うまた別のモノは発行できそれでもOKで、必要書類を提出できました。
2.DFAへパスポートの申請
と、まぁ書類集めの話に彼女の件は全て集約されているので、後は流れだけ簡単に解説します。笑
- Webサイトからアポイントメント
- アポイントメントの日程の時に必要書類を提出
アポイントメントは「特急」と「普通」とがあり仕上がりのスピードが5~6日早くなり、金額は1,200ペソと950ペソ(2019年5月時点)。
セブ島のDFAはパシフィックモールやSMシーサイドと言ったモールの中にあり、交通の便が悪いSMシーサイドは空いていると言う噂を聞きますね。
まぁ基本的に完全予約制なので混雑は関係ないと思いますが、予約制であっても適当な人数をぶち込んでいるので、スゴイ人でごった返していますよ。
3.パスポート受取
指定された日程以降に再度DFAを訪れてパスポートを受け取ります。
まぁここでもちょっとイラっとしていたのですが、厳密にはパスポートを申請した時になるんですけど、
彼女の出生届にはミドルネームが入っていて、それが正式な登録の名前なのにも関わらず、パスポートの担当者がひょっとしたらパスポートにはミドルネームを外すかもしれない。
とか、ほざいていたらしく、
パスポートと出生届の名前が一致しなくなる可能性が出てきたんですねぇ。
「もう意味が分からなくないですか?」
正式な書類として提出し、かつそれを要求していたくせに、勝手に変更するとか、全くもって意味が分からない。
と、アホさ加減に冗談かと思っていたのですが、あながち冗談ではなく、結構あるみたいですね。
フィリピン人を日本にタレントとして招致している仕事をしていたお客さんから聞いた話では、その場合はDFAに
「なぜミドルネームを取ったのか」
と言う理由書を書かせて公式な証明書として発行してもらえば大丈夫みたいです。
ただ、当然、証明書を書いてもらうと費用が発生するので、まぁそうやって狡く庶民から小銭を巻き上げているんだなぁと辟易しましたねぇ。笑
幸い彼女のパスポートにはミドルネームが記載されていて問題はなかったです。
まとめ
本当に疲れましたね~笑
たかがパスポートを取るだけで、なぜこんなに振り回されるんだ?
と言うのが感想です。
文章にすれば、
必要な書類をもってDFAへ申請しに行く。
だけなのに。
ただ、ここまで苦労したと言うのは特殊なケースだとは感じなかったですね。
今回一緒に回り、役所の対応を見ている限り、コネクションのない貧困層からどう金を巻き上げるか、どう楽して仕事するかしか考えていない感じがありありと伝わりました。
日本に居た時は
「役所仕事は融通効かないなぁ!」
とか、イラついていましたが、当たり前に稼働していると言う事だけでもすごい事なんだ、と日本のスゴさを実感しましたね。笑
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