マブハ~イ。セブ嫌いコーディネーター畠山(ハタケヤマ)です。
「嫌い」だからこそ良い所も悪い所も何かに忖度する事なくズバッと伝える事ができるので、セブを満喫したい人は最後までご覧くださいね!
少し不安なニュースが流れました。
2017年5月23日にフィリピンのドゥテルテ大統領がイスラム国(IS)に忠誠を誓うミンダナオ島に潜伏し活動が活発化しているイスラム系武装勢力「マウテグループ」に対して戒厳令を布告しました。
参照:NHK NEWS WEB
要するに
イスラム国(IS)系の武装勢力に対して徹底排除するから覚悟しとけよ!!
とドゥテルテ大統領がいつものように強硬姿勢をとったので戦闘が激化する可能性があると言う事です。
これはセブ旅行を検討している方にしたらかなり不安な材料で、事実韓国サイドはこの報道の後キャンセルが続いています。
しかし、
この文面が字面通り本当に危険かどうかと言うとそうではないと言うのが個人的な見解です。
このニュースは「ドゥテルテ大統領」「戒厳令」「マウテグループ」の3つのキーワードについてしっかり理解があれば、
戦闘が激化して治安が悪くなると言うよりも、もっとフィリピンが安全になるなと言うとらえ方ができます。
なので、
旅行前に余計な心配をせずに楽しめるように上記3つのキーワードについて紹介しながら、セブにはなんの影響もなく安全だと言う事をご説明します。
ドゥテルテ大統領とは
日本でもそこそこ有名でニュースをたまに騒がしているらしく、日本に帰ると間違いなく
「ドゥテルテさんってどうなの?」
「麻薬撲滅戦争って影響ないの?」
と聞かれます。
確かに日本の報道を見ると
「超法規的殺人で6,000人以上の死体、街は戦場に」
「アメリカに喧嘩売る比大統領」
などの衝撃的なタイトルと共に口の悪さや、強硬姿勢だけ取り上げられ、フィリピンにはかなりヤバい大統領がいると思われてもおかしくない状況ですね。
しかし、
ドゥテルテ大統領の支持率は驚異的な80%以上で、選挙の際も他を寄せ付けない圧勝であった事はあまりフォーカスされていません。
もし、本当に日本の報道のように強硬姿勢で口の悪いだけの人間であれば1億近い人口の国で80%もの指示を得る事は難しいでしょう。
日本ではあまり報道されていないですが、フィリピン国民の期待や総意が詰まった大統領であり、強硬姿勢も国民が望んでいる事を行動にしていて、そしてそこまでしないと変われない程、麻薬が深刻な問題になっているのがフィリピンなのです。
高い支持率の理由
なぜここまで高い支持率を得ているのか理由は2つあります。
1.実績
ドゥテルテさんは大統領になる前にダバオ市の市長を務めていました。
ダバオ市はマニラ・セブに次ぐ3番目に大きな都市であり、ドゥテルテさんが市長になる前までは犯罪が多く治安はフィリピン国内でも最悪の部類でした。
それがドゥテルテさんが市長になってからは、
世界の安全都市4位に選ばれたり、フィリピンで一番住みたい街に選ばれるなど劇的に改善されたのです。
このようにフィリピン国民が憧れ、世界でも評価された街づくりを行った実績があるからこそ多くの国民が支持をしています。
2.国民に沿った考え方
有名な麻薬撲滅戦争の政策を例に考えると一番分かりやすいので、そちらを取り上げますね。
そもそもフィリピンで起こっている犯罪の多くは麻薬が関わっています。
強盗や殺人は麻薬を買う為に中毒者が起こしていたり、売人同士のトラブルだったりする場合がほとんどで、また中毒者によってレイプなども横行していました。
国民のほとんどがこの事に気が付いてなんとかしなくてはと考えているのですが、汚職大国であるフィリピンではお金持ちである麻薬の売人は警官を買収して堂々と商売していました。
有名な話として、警察が大規模麻薬組織の元締めを逮捕したのですが、収監されているはずの元締めは刑務所とは思えないマンションの1フロアー(ジャグジー付き)で女の子を呼んだり組織のメンバーを呼んだりと言う逮捕前と変わらない派手な生活をしていました。
このように簡単に買収される警官や政治家はマフィアよりもよっぽど悪いと言われ、もはやどうしようもない状況に国民は泣かされ、貧困の原因ともいわれています。
そんな多くの国民の思いや考えを理解し、解決する為に行動に移した結果が麻薬撲滅戦争なのです。
日本からしたら非人道的と言う事はもちろんあるのですが、いきなり殺すのではなく投降期間を設けて、そこを過ぎても麻薬の密売を続けている者は容赦しないと言う姿勢で実施しているので段階はしっかりと設けていました。
そして、自分の命が狙われるのも恐れずに買収された政治家や警官を公表し罷免、逮捕するなどしました。
また、自身の給料を減給する、必要以上に豪華な就任式などお金のかかる催事は廃止して税金を節約するなどしています。
このように国民の生活が豊かになる事を優先して、それを実行に移す行動力があるから支持されています。
戒厳令とは
戒厳令とは指定の地域を軍隊の管理下にいれ、国民の権利を一部停止して強制的な捜査や拘束をする事ができる命令。
つまり、
戒厳令が布かれると疑わしき人を問答無用で拘束でき、テロ組織などにとっては国が本気で自分達を潰しに来ていると言う脅威に感じる命令です。
これも、いきなり戒厳令を布いたように見えますが、ドゥテルテ大統領はテロ行為がある度に戒厳令を布くとテロ組織に対して脅しをかけていましたが、再三の忠告を受け入れないテロ組織に対して今回ついに実施に踏み切りました。
マウテグループとは
イスラム国(IS)系の武装勢力ときくと恐ろしいイメージを持ってしまいますが、
「マウテグループ」は、ミンダナオ島の西部を拠点に数十人のメンバーが活動し、過激派組織ISに忠誠を誓い、同じくISに共鳴する地元のイスラム過激派組織「アブサヤフ」と連携して、フィリピン各地で爆発事件など反政府活動を活発化させています。このため、ドゥテルテ大統領は掃討作戦を進める手段として、これまでたびたび戒厳令の布告を示唆してきました。
引用:NHK NEWS WEB
この記事でも言っているように数十人規模、そして少し調べると十数人規模と言うように紹介している記事もあります。
つまり、
かなり小規模なのです。
組織と言うよりは、まさにグループと言う表現がぴったりで危険に変わりはないのですが、イスラム国(IS)のように都市を制圧してしまうような武力を持っているわけではありません。
まとめ
戒厳令を布きイスラム国(IS)系武装勢力を一掃すると言うと、テロリストとの闘いが始まり血みどろの事件が多発しそうなイメージを持ちますが、
3つのキーワード「ドゥテルテ大統領」「戒厳令」「マウテグループ」を理解すると、
実際は武装勢力も数十人と小規模で、大きな組織犯罪につながる可能性は薄いにも関わらず、そのような行為を絶対に許さず、どんな小規模な組織でも徹底的に潰すと言うドゥテルテ大統領の強い意志を示し、
この強硬姿勢を見せる事で他のテログループへの活動抑止も狙い、より一層、平和な国を作ろうとしていると言う姿勢である事が分かります。
つまり、
ドゥテルテ大統領は、しっかり段階を踏んでいて、それでもと言うモノに対してはたとえ、マウテグループのような小規模なものにたいしても戒厳令を布くなどして徹底的にねじ伏せてより安全な国を作っているのです。
実際にフィリピンスタッフ達の反応は日常と変わらず、テロリストが一掃されて良いと言う感じと、対象となっているミンダナオ島はセブとは全く別で影響ないと言っています。
どうやら、北朝鮮と日本のように脅威であるには変わりないのですが、日常に影響を及ぼすほどのものではないと言う感じです。
なので、
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