マブハ~イ。セブ嫌いコーディネーター畠山(ハタケヤマ)です。
「嫌い」だからこそ良い所も悪い所も何かに忖度する事なくズバッと伝える事ができるので、セブを満喫したい人は最後までご覧くださいね!
日本で話題の「ビーントゥバー」(bean to bar)。
ご存知の方も多いかと思いますがカカオ豆からチョコレート(バー)になるまでの加工を一貫して同じ作り手が行うチョコレートの製造方法です。
添加物などを入れない為、カカオ本来の香りを楽しめる少し苦みのある「大人のチョコレート」として人気があります。
また、カカオ自体は健康に良く、カカオに含まれているポリフェノールいわゆる「カカオポリフェノール」が動脈硬化、高血圧、冷え性などの予防に効果があると言われています。
それだけではなく、テオブロミンと言う成分が脳を活性化して集中力を高めたりリラックス効果があると言われています。
疲れた時や仕事中に食べる用として高濃度カカオのチョコレートも売られているようにカカオには良い効果が多々あります。
さて、
今回は話題の「ビーントゥバー」をセブで楽しめる!
わけではないのですが、
それに近いセブならではの体験、カカオの実を収穫してから「タブレア」と言う製品になるまでの製造工程「ビーントゥタブレア」をご紹介します。
タブレアとは
あまり聞きなじみのない「タブレア」とはセブの「ココアのような飲み物のもと」です。
タブレア自体は美味しそうな一口チョコなのですが、
そのまま食べるのではなく、タブレアをお湯で溶かして飲む、好みによって砂糖、牛乳を入れる言わば「飲むチョコレート」と言うイメージです。
味はココアの様ですが、香ばしいカカオの香りに心落ち着く時間を過ごせる飲み物です。
よろしければこちらの「タブレアで作るカカオ香る絶品ココア」をご覧になってみてください。
ビーントゥタブレア
トップスへ行く途中にあるヴィレッジの中でタブレア製造が行われています。
こちらはカカオ農園を所有しておりカカオの実を収穫してからカカオ豆を取り出し100%カカオのタブレアを製造しています。
なので、
正確には「ビーントゥタブレア」ではなく「フルーツトゥタブレア」と言えます。
そんなカカオの実からタブレアになる工程は意外な驚きがありとても楽しめました。
カカオの収穫
こちらの農園は年中実を付けるので特定の収穫時期はなく、実が茶色になったものから順に収穫しています。
また、苗木から約2年ほどで実をつける成長の早い木です。
カカオ豆を取り出し日干し
実を二つに割るとビーン(豆)がぎっしりと、
と思いきや白い果肉のようなもので覆われていました。
割った瞬間にフルーツのようなフレッシュな香りがして、食べてみるとライチのように爽やかな甘味とみずみずしさがありました。
チョコレートのようにこってりとした甘みはなく、カカオの香ばしい匂いもなく、
「これがカカオなの?」
と感じるほどで驚きました。
こちらを7日間バナナの皮で包み日干しする事で果肉が乾燥しビーン(豆)になります。
そこからさらに天日干し7日間します。
完全に水分が飛ぶと石のような感じであまりビーン(豆)の感じはなく、特に香もないアーモンドような感じです。
カカオ豆の加工
加工自体はシンプルで単純にすり潰して固めるだけ。
まず、石のようなカカオ豆を炒めます。
少しだけカカオの香りがしますが、近くでようやく匂いがするくらいです。
そして、熱くなったカカオ豆を叩いて砕いていきます。
砕くとカカオの香りが一気に部屋に立ち込めてきます。
こちらを食べるとカカオの香ばしい香りが鼻を抜けた後に程よい苦みがあり、これだけでも美味しいと感じました。
カカオ豆を砕いた後は、余分な殻をはじきだす作業です。
ザルの上で砕いたカカオ豆をひたすら振るだけです。そうする事で軽い殻は空中にはじき出され、最終的に必要な部分だけが残ります。
こうして細かくなったカカオ豆を最終機械ですり潰しペースト状にします。
後はこのペーストを型にはめて固まるのを待つだけです。冷やす事で10~20分程で固まるみたいです。
ただカカオを潰して固めただけと言うシンプルな加工ですが、まさにカカオ100%の上質なタブレアが出来上がります。
タブレアの試飲
その後、農園内でセブの伝統的な飲み方でタブレアを頂きました。
伝統的な飲み方は、専用のポットの中にタブレアと水を入れて温めながら専用のすり潰し棒でとにかく混ぜます。
潰すと言うよりはひたすら火をおこすように棒を回していました。
そして、ココナッツの砂糖で味付けをするのがセブの伝統的な飲み方みたいです。
純粋にカカオの香りと匂いを楽しめるのですが、個人的には牛乳をいれた方がコクがあって美味しいと感じました。
しかし、オーナーいわく牛乳を入れるとカカオの効果が失われてしまうので絶対に入れない方が良いと強く否定されました。
まとめ
こちらの農園はカカオだけではなく花の栽培などもしていて森に囲まれた農園で、人気は全くなくとても静かです。
広場のような所もあるので工程見学後はピクニック気分で森に囲まれながらタブレアでホッと一息ついて、とても心癒されました。
また、セブならではのアットホームさがあり、工場の方が親切で作業の途中途中で「食べてみる?」や「やってみる?」など、とても気さくでただ見ているだけの見学ではなく、まさに体験させてもらえる感じで楽しめました。
休憩中には工場の方が「ココナッツも飲む?」と10mくらいのココナッツの木に登りとれたてのココナッツをふるまってくれました。
味は好みですが、軽快に登っていきココナッツを取り鮮やかにさばいていく様は圧巻でした!
是非、セブ島に来たら「ビーントゥタブレア」の製造を体験してみて下さい!
チョコレートもこのように作られていくのかと思うととても不思議で楽しい経験になります!
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